【本の感想】鸚鵡籠中記異聞サムライ・ダイアリー

サムライ・ダイアリー 鸚鵡籠中記異聞
尾張藩の朝日文左衛門の日記である「鸚鵡籠中記」をもとにした小説。
藩に収められた「鸚鵡籠中記」は表本であり実はもっと赤裸々に書かれた日記「秘本 鸚鵡籠中記」というのがあった。
主人公の文左衛門が18の時から日記を書きはじめ、死ぬまで描かれてる。
文左衛門は裕福とはいえないまでも武家の息子で、武道の習い事をしたり本を読んだり学者の先生に学んだり、芝居にはまったり釣りをしたり。
幼馴染も武士。とにかく名古屋には坊ぼんしかいないのかというくらい平和。
苦労したのは家督相続を認めてもらうためにお城にお目見えのために通うところくらい。
恋をして好きな女子と結婚したのに浮気したり、後妻をもらったのに別の女に子供作ったり、孫ができたのに先妻のストーカーしたりととにかく文左衛門はろくなことがない(笑)
それでも不安に思ったり明日からちゃんとしようと心に決めたり情に厚かったりするので憎めない良いキャラです。
なんか清々しいくらいおもしろかった。

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きつね胡乱
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