古本屋のおじさんに変体仮名について教わる

過日、会社帰りに古本屋に行きました。
その店はいろいろ古い本を置いてあって私は気に入って時間があったら行くのです。
で、その店のオヤジさんがちょっとすごいんですよ。

「いっらしゃい」や「ありがとうございました」は云わない。デフォルトで。お会計もよそよそしい。それだけなら唯の無愛想な人 or 仕事する気無いのかしらな人なんだが…

和綴じ本を持っていくと、出版された年を確かめて、「変体仮名ってわかります?」と。
「は?!」というと「これ読めます?」とメモ用紙に書かれた字を指して言われた。
私:「はぁ、ちょっと…」。
すると親父さんはレジをはなれてどこかへ行ってしまった。

もしかして旧カナとか変体仮名とか読めないと売ってくれないのだろうか…と、私が思っていると、おやっさんは和綴じ本を持って戻ってきた。
親父:「これとかは変体仮名です。『か』なんですけど、全然違いますね」。
私:「はぁ(やはり売ってくれないのだろうか…?)」

親父:「こういう変体仮名は小学校令で用いられなくなったんですよ」。

私が買おうとしていた本は明治34年発行で、おやっさんが持ってきたのは明治11年発行でした。
その直後何事もなかったようにお会計。もちろん「ありがとやしたー」などの挨拶もないです(笑)

どうも、余程云いたかったことなのでしょう(笑) 以前も柳田邦男全集を勧められたり。
普通の客商売とは違うけど、私は「He is 古本屋」と言いたい気分です。

古本屋のオヤジが某有名古書店主風なのは演出です(笑)

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